施術に至るまでが大変だったのです。
「ここに来た目的は?」
「痩せたいのです」
「痩せたいのならば、1日3時間運動してください」
「1日3時間なんて無理です」
「痩せたいのですが、なかなか痩せられないから・・・」
「痩せたいのならば、1日3時間運動してください」
「反り腰だとお腹の肉がとれないと言われ、反り腰を直したいのと、肩甲骨が動くようになると、痩せやすいと聞いているので、肩甲骨が動くようになりたいのです」
「反り腰とは・・・・」
「骨は本来ぶらぶらなのはわかるのですが、筋肉による条件反射等でいつも引っ張られた結果、骨の位置がゆがむとしたらその原因が知りたいです」
何を聞かれているのかな・・・どう答えたらいいのか・・・と思いながら
「私は舌癒着だったので、脳と繋がれてないところがあるのです」
舌癒着の私の理解ですが
舌癒着は、舌の関係で酸素がうまく取り入れることがなくて、横になると苦しくて泣いてばかりいる子だったのです。
舌癒着の子は、アドレナリンが出ているので髪の毛が立つのです。
私の幼いころの写真、髪の毛が立っているのが多いのです。
低酸素なので、脳は生命維持に必要のない所は動かさないように断線させる・・・そんなイメージです。
舌癒着が幸いしたのか、
「わからないという事ですね」
「わからないということがわかりました」
確かそんな感じで施術が始まりました。
「足が脳と繋がっていないよ。感覚が消えている。接地していても脳が認識していない 足首が股関節と連動していて無意識に自分にブレーキをかけている」
そんな診断でした。
施術していただいた帰り道、
視界が変わった気がするのです。
背が高くなったような気がしました。
そして、歩くと足が疲れるのがひしひし感じられるのです。
特に内転筋が疲労感を感じているような気がします。
新しい筋肉を鍛えている感じがするのです。
そして、問題があると思っていた肩が軽いのです。
キツネにつままれたような感覚です。